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※本記事は、国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会の案内(令和7年12月〜令和8年5月付)の原文を、2026年10月12日に確認した内容です。8月1日以降の実施状況そのもの(合格率など)は扱っていません。制度の運用は変更されることがあるため、車検を受ける際は最寄りの運輸支局・軽自動車検査協会または整備工場に最新情報をご確認ください。
結論:2026年8月1日から、車検のヘッドライト検査は全車「ロービーム計測」になります
国土交通省・自動車技術総合機構・軽自動車検査協会は、令和8年(2026年)8月1日から、平成10年(1998年)9月1日以降に製作された自動車のヘッドライト検査を、全車ロービーム計測に移行すると案内しています(令和8年5月付)。
これまでは、ロービームを計測して、照射光線が他の交通を妨げないことが確認できた場合に限り、ハイビームに切り替えて計測する扱いがありました(自動車技術総合機構関東検査部の案内・令和7年12月付)。令和8年8月からは、全車ロービーム計測に限った審査に完全移行するとされています(同案内)。
対象外は、二輪自動車、側車付二輪自動車、最高速度35km/h未満の大型特殊自動車、最高速度20km/h未満の自動車、被牽引自動車です。
もともとは2024年8月に始まる予定だった
この移行は、2026年に急に決まった話ではありません。国土交通省の案内によると、平成10年9月1日以降に製作された自動車のヘッドライト検査は、令和6年(2024年)8月1日以降、全車ロービーム計測に移行する予定でした。
しかし、周知期間中に寄せられた様々な意見を踏まえ、一部の地域を除いて、移行の期限が令和8年(2026年)8月1日に延期されました。たとえば九州運輸局の案内では、管内の佐賀事務所と大分事務所は、すでにロービーム計測に移行済みとされています。その後、地域ごとに円滑な移行に向けた取り組みが行われ、準備が整ったとして、令和8年8月1日からの全車移行が案内されました。
関東では、令和8年1月30日から「プレ移行」として、初回入場時はロービーム計測だけで合否を判定し、不合格だった場合は計測結果が受検者に知らされる運用も案内されていました。このとき、再入場時はこれまでどおりハイビーム計測が行われるとされていました。
なぜロービームで測るのか
夜間に走っていて、対向車やバックミラーに映るヘッドライトをまぶしく感じたことがある人は多いはずです。国土交通省は、ヘッドライトの照射光線は走行時の振動などでズレていくため、適切に点検・整備・調整をして性能を維持しないと、他の交通を妨げたり、自分の運転に支障が出たりする、と説明しています。国際的にロービームを計測している状況も踏まえて、日本でも導入されました。
ロービーム計測で不合格になりやすい原因(公式資料より)
自動車技術総合機構関東検査部の案内では、ロービーム計測で基準に適合しない自動車には、次のような原因で、光度が不足したり、配光が崩れたりした状態のまま受検しているものが多く見受けられるとされています。
- レンズ面のくもり
- 内部リフレクタ(反射板)の劣化
- ヘッドライトユニットと相性の悪いバルブへの交換
ヘッドライトは樹脂製が主流で、使用期間がたつと劣化や摩耗を避けられません。その進み方は、使用状況、使用地域、管理状況に大きく影響を受けると、国土交通省の資料にあります。同じ年式でも、状態は車によって違います。
整備・修理の例と、調整のポイント
国土交通省の資料では、効果的な整備・修理の手法の一例として、次の5つが挙げられています。これらを実施したからといって、必ずしも基準に適合するわけではないという注記もあります。
- レンズ面の清掃・磨き・交換
- バルブの交換
- ヘッドライトユニットの交換、中古部品の活用
- ヘッドライトユニットを分解して修理するリペア業者の活用
- 汎用部品を使用してヘッドライトを増設
あわせて、ロービームの光度と向きが基準に合うように、適切な調整も呼びかけられています。ポイントは2つです。
- レベリング装置の位置を標準状態に戻してから調整を始める
- 照射光線は、合格エリアの端ではなく中央に合わせる
整備や修理には費用がかかります。料金は、自動車整備工場などに確認してください(国土交通省の案内)。
まとめ
2026年8月1日から、平成10年9月1日以降に製作された自動車のヘッドライト検査は、全車ロービーム計測に移行すると案内されています。ロービームの光度と向きが基準に合っていることが、車検の前提になります。次の車検の前に、レンズ面のくもり、内部の劣化、バルブの交換歴を、整備工場などで確認しておくと安心です。
次にやること
- 次の車検の前に、ヘッドライトのレンズ面のくもり、内部の劣化、バルブの交換歴を、整備工場などで確認する。
- ロービームの光度と向きが基準に合っているか、調整が必要かを整備工場に相談する。費用は整備工場などに確認する。
- 制度の最新の情報は、最寄りの運輸支局・軽自動車検査協会、または整備工場で確認する。

