「セット品を買ったのに、片方だけ合わない」がよく起きる理由
ワイパー交換は自分でできる整備の中でも代表的なものですが、実は初心者が失敗しやすいポイントがいくつもあります。
サイズの調べ方
主に3つの方法があります。
- 現在付いているワイパーの長さを実際に測る
- カー用品店の適合表で車種・年式から調べる
- ネットで車種・年式を検索する
どの方法でも、運転席側と助手席側でサイズが違うことが多い点に注意が必要です。
初心者がやりがちな失敗、4パターン
1. mm表記の読み間違い
「450mm」と「475mm」のように、数字が近いサイズを見間違えるケースがあります。数ミリの違いでも取り付けできないことがあるため、正確な数値を確認することが重要です。
2. 運転席・助手席を逆に覚える
適合表は「運転席側→助手席側」の順で記載されていることが多いですが、この順番を逆に読んでしまうと、購入後にサイズが合わないというトラブルになります。
3. リアワイパーの存在を忘れる
ミニバンやハッチバック車などにはリアワイパーが付いていることがありますが、これはフロントとはサイズも形状も別物です。フロント用だけ買って「リアも交換したつもりが違うものを買ってしまった」というケースがあります。
4. 「フロント用2本セット」を過信する
セット品として売られていても、すべての車種・年式に適合するとは限りません。セット商品を買う前も、必ず運転席・助手席それぞれのサイズを個別に確認する必要があります。
【整備士体験談】
サイズを間違えて購入してしまうお客様は実際にいます。長さだけを確認して購入される方が多いのですが、ワイパーゴムは車種や自動車メーカーによって断面形状もバラバラです。購入の際は長さだけでなく断面形状も確認が必要なので、ワイパーゴムのメーカーが出している適合表をよく確認して購入するか、プロに任せるのが失敗しない方法だと思います。
自分で交換する際に一番注意が必要なのは、ワイパーアームを立ててワイパーブレードを取り外すときです。ブレードを外した状態でアームを立てたままにしていると、風が吹いたり不注意で手が当たったりした拍子に、アームが勢いよくフロントガラスに当たってガラスが割れることがあります。ブレードを外したら、ガラスの上に柔らかい布を敷いて、その上にアームを寝かせておくのが安全です。また、ワイパーゴムには取り付けの向きが決まっている点にも注意が必要です。ワイパーが作動するとゴムには外側に向かって遠心力がかかるので、ゴムのストッパー側を遠心力のかかる内側に向けて取り付けないと、遠心力でゴムだけ飛ばされてフロントガラスを傷つけてしまうことがあります。
交換時期は、車の保管状態(ガレージ保管か雨ざらしか)によっても変わりますが、目安としてはワイパーゴムは1年に1度、ワイパーブレード本体は2年に1度の交換がおすすめです。ワイパーを作動させたときに拭きスジが残るようになってきたら交換を検討してください。ゴムが一部でもちぎれている場合は車検に通らないので、その場合はすぐに交換が必要です。
冬場や雪国では、フロントガラスが凍結しやすく、凍ったままワイパーを動かすとゴムが傷むので、先に解氷剤などで氷を取り除いてから使うようにしてください。また、道路に散布される凍結防止剤はワイパーを錆びさせる原因にもなるので、雪国にお住まいの方は冬専用のワイパーに交換することをおすすめします。
今すぐできる確認方法
今ついているワイパーを外して定規で長さを測るのが、最も確実な方法です。購入前に必ず「運転席側」「助手席側」それぞれの長さをメモしておくことをおすすめします。
まとめ
ワイパー選びの失敗は、ほとんどが「サイズの勘違い」から起きます。mm表記・運転席助手席の順番・リアワイパーの有無、この3点を確認するだけで、失敗はかなり防げます。
次にやること
- 今ついているワイパーを外して、定規で長さを測る。運転席側と助手席側、それぞれの長さをメモしておく。
- リアワイパーがある車は、フロントとは別にサイズを確認する。長さだけでなく、ワイパーゴムの断面形状も、メーカーの適合表で確認する。
- 自分で交換するときは、ブレードを外したらアームを立てたままにせず、ガラスに柔らかい布を敷いて寝かせておく。

